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1883年ドイツの研究者により機械レースのバラエテイが またひとつ増えることになりました。 それは SILKの布の上にCOTTON の糸で機械刺繍をほどこし、酸性または塩素系の溶剤により 布の部分をとかし取り去るというものです。機械刺繍でありながら 編み物のようでもあり 手作りボビンレースや ニードルポイントレースのようでもあります。 糸のきっちり詰まった部分と何も無い空間ができ、しっかりとして、そしてたよりない というレースの最大の魅力のひとつを作り出す技術があみだされました。化学薬品(CHEMICAL )により土台の布をとりのぞいてつくることから、CHEMICAL LACE(ケミカルレース)と呼ぶことになったようです。 制作工程を写真にそって説明いたしますと、土台となる布として1880年代にはSILKを使用していました。現在では 主に水溶性ビニロンが使用されています。水溶性ビニロンといっても まるで羽二重(やわらかいSILKの一種)のような素敵な生地にみえますが、この上に機械刺繍をかけます。 刺繍のかかったこの布をおおきな釜のなかで煮沸しますと、水溶性ビニロンの布だけが溶けだしていきます。 最後は刺繍部分だけが 残り、プレスをかけて 形を整えると出来上がりです。絵柄により そして刺繍糸の素材(綿糸、レーヨン糸、ウール糸など)により 糸の太さによりさまざまな 表情になります。 開発初期には 化学薬品により布を溶かしていましたが、現在はお湯で溶ける化学繊維(水溶性ビニロン)が開発され使用しています。 私の手もとにある 大好きなケミカルレース達です。機械で作られてはいますが、古いものは50年以上前のものです。残念ですが、繊細で精緻な優れたものは、現在あまり生産されていません。コンピューターの導入などにより、レース機もとうぜん進化しているはずなのに、数十年前まで作られていたような素晴らしいものが、現在はほとんど無くなってしまいました。 なぜなら、需要が少ないからです。今日のように経済効率中心に社会が動いていると、少々の需要があったとしても、優れた技術を要するレースは大きな需要のほうに流され、巻き込まれ、市場から姿を消してしまいました。テクノロジーの飛躍とレース製品のレヴェルの向上が反比例しているのではないかと、思っています。さらにテクノロジーが進化して 小さな需要にも対応できるシステムができ、素晴らしい技巧のレースが滅びないことを祈ります。 左のレースはチュールレースとケミカルレースを組み合わせてできた古い機械レースです。現在でも作る技術はあるのですが、こういうレースの需要がなくなり市場から消えようとしているのは残念なことです。 MIYACOでは、現状で入手できる精緻で素晴らしいケミカルレースで制作しています。 左のジレー(品番:24133)の詳細はこちらをご覧ください。他にジレー(品番:24162)とブラウス(品番:M01358)もケミカルレースを使用しています。
by reve-de-miyaco
| 2007-01-05 14:45
| The Love of Lace
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