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*-- レース婚式 --*
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1800年代初めの頃、アイルランドで発展した技術であることから今もこの名前で親しまれています。今日の社会の中から、このレースを見ますと、とてもクラシックでアンティークなものというイメージがありますが、現在もこのテクニックは、一部の手芸好きの方々は楽しんでいらっしゃると思います。 現在も中国では産業として引き継がれていますが、他の手編みや手刺繍と比較すると、アイリッシュクロッシュレースは、けっして多く生産されていません。 20世紀初頭から1970年代頃まで、多くの編み物の本や雑誌に頻繁に登場して、紹介されて、支持を得て親しまれてきたものです。1800年代後半のブラウスやドレスによくこのレースは使われていたようですが、ショール、衿、コットンやシルクのブラウスの袖口またベッドカバーなどにもよく使われていました。 私見ですが、ドレスの場合はほとんど総アイリッシュクロッシュレース使いで他のレースや生地との組合せはないようです。このレースは分量が多いとかなり重くなり下へ垂れていきますので、他の生地と併用するのは難しいのでしょう。 上のブラウスは胸元の一部にアイリッシュクロッシュをはめ込んでいます。とても細かいレース糸で、分量も小さいので重くなっていません。全体は軽やかな綿ボイルにこまかな手刺繍をほどこし、ボタンも手編みのくるみボタン。アイリッシュクロッシュが主張しすぎず、とても優しいハーモニーを感じさせる大好きなブラウスです。このブラウスは大好きなアンティークショップで見つけました。 (渋谷・marionette / tel.03-3460-2130) 上のブラウスのレースの拡大です 上のカーディガンと下の衿は8年ほど前のMIYACOの製品です。昔の絹のアイリッシュクロッシュに憧れて、中国に依頼して製品化いたしました。昔のもののように細かい糸で作ることはできませんでしたが、手洗いのできる丈夫なレースに仕上がりました。 上の衿もMIYACOの製品です。下の拡大写真でこのテクニックの組織がよくわかります。アイリッシュクロッシュのモチーフは、中に編み糸よりも太めのコードを芯にして、それをくるむように編んでいくことによりボリューム感が出て、おうとつのあるモチーフになります。一番小さな丸いドーナッツ状の型をつくるのだけでも、非常に手間がかかるものですが、これを鎖編みで繋いでいくことにより型にしていきます。最後に洗って仕上げです。 明治の終わり頃から昭和初期には日本でも女性がアイリッシュクロッシュレースを産業として作っていた時代がありました。当時、人件費が安く、手先の器用な日本人に、欧米から横浜などの輸出向けの業者を通じてこの仕事が来ていました。この仕事のほとんどが横浜や東京の都市部での内職として、家庭内で行われていたと聞いています。輸出用だけでなく、国内でも一部の裕福な女性が着用し、フルレングスのドレスなどはオーダーから一年を経て、納入されたということです。 残念ながら、現在では気の遠くなるほど、待たなければならない素晴らしい手仕事は注文することはできませんが、アンティークのものを大事に身につけたり、MIYACOのジレーで装うことはできます。すこし優雅にゆったりした気分のお洒落を取り入れてみてはいかがでしょうか? #
by reve-de-miyaco
| 2007-01-06 14:50
| The Love of Lace
1883年ドイツの研究者により機械レースのバラエテイが またひとつ増えることになりました。 それは SILKの布の上にCOTTON の糸で機械刺繍をほどこし、酸性または塩素系の溶剤により 布の部分をとかし取り去るというものです。機械刺繍でありながら 編み物のようでもあり 手作りボビンレースや ニードルポイントレースのようでもあります。 糸のきっちり詰まった部分と何も無い空間ができ、しっかりとして、そしてたよりない というレースの最大の魅力のひとつを作り出す技術があみだされました。化学薬品(CHEMICAL )により土台の布をとりのぞいてつくることから、CHEMICAL LACE(ケミカルレース)と呼ぶことになったようです。 制作工程を写真にそって説明いたしますと、土台となる布として1880年代にはSILKを使用していました。現在では 主に水溶性ビニロンが使用されています。水溶性ビニロンといっても まるで羽二重(やわらかいSILKの一種)のような素敵な生地にみえますが、この上に機械刺繍をかけます。 刺繍のかかったこの布をおおきな釜のなかで煮沸しますと、水溶性ビニロンの布だけが溶けだしていきます。 最後は刺繍部分だけが 残り、プレスをかけて 形を整えると出来上がりです。絵柄により そして刺繍糸の素材(綿糸、レーヨン糸、ウール糸など)により 糸の太さによりさまざまな 表情になります。 開発初期には 化学薬品により布を溶かしていましたが、現在はお湯で溶ける化学繊維(水溶性ビニロン)が開発され使用しています。 私の手もとにある 大好きなケミカルレース達です。機械で作られてはいますが、古いものは50年以上前のものです。残念ですが、繊細で精緻な優れたものは、現在あまり生産されていません。コンピューターの導入などにより、レース機もとうぜん進化しているはずなのに、数十年前まで作られていたような素晴らしいものが、現在はほとんど無くなってしまいました。 なぜなら、需要が少ないからです。今日のように経済効率中心に社会が動いていると、少々の需要があったとしても、優れた技術を要するレースは大きな需要のほうに流され、巻き込まれ、市場から姿を消してしまいました。テクノロジーの飛躍とレース製品のレヴェルの向上が反比例しているのではないかと、思っています。さらにテクノロジーが進化して 小さな需要にも対応できるシステムができ、素晴らしい技巧のレースが滅びないことを祈ります。 左のレースはチュールレースとケミカルレースを組み合わせてできた古い機械レースです。現在でも作る技術はあるのですが、こういうレースの需要がなくなり市場から消えようとしているのは残念なことです。 MIYACOでは、現状で入手できる精緻で素晴らしいケミカルレースで制作しています。 左のジレー(品番:24133)の詳細はこちらをご覧ください。他にジレー(品番:24162)とブラウス(品番:M01358)もケミカルレースを使用しています。 #
by reve-de-miyaco
| 2007-01-05 14:45
| The Love of Lace
このページには実際のレースは登場していません。ファッションの歴史の中でのレースの重要性を説いているページなのですが、今回はレースに関するイラストや図案の紹介をいくつかしていきます。 「ハーパース・バザー」有名なファッション誌ですが、初期には新聞のような、本とはいいがたい出版物でした。この古い資料をまとめて一冊の本にしたものが私の手元にあります。この中にはたくさんのレースがいろいろなドレス、ブラウス、下着、として登場しています。当時の画家(イラストレーター)のレースを描く技には、敬服します。 なかでも、レースのたっぷりのゆりかごがとても印象的でした。どんな素晴らしいレースのドレスにも負けないくらいゴージャスな雰囲気が伝わってきます。 「WOMEN'S FASHIONS OF THE EARLY 1900s」は「HAPPER'S BAZAR」より少しあとの時代。アールデコの時代に入る前の、近代の流れを感じさせながらも、社会進出をしていない、かなりフェミニンなやさしい女性像を感じます。MIYACOのレースのブラウスのルーツもこのあたりにあります。 「LACE DESIGNS」この本はプリントやテキスタイルのデザイン集のようにレースのデザインをたっぷりと紹介しています。力強く、美しく整理された線の流れ、には魅了されます。やがて、ハンカチやペチコートの裾飾りになるのでしょうか?それとも、貴婦人の衿飾り? 実物のレース(下)とその図案(上)です。デザインを起こしたあと図面化し、そこからパンチングカードを作ります。そのカードから美しいレースが織られます。写真では充分、伝えることができないのが残念ですが、このレースはチュールレースにケミカルレースをアップリケし、機械レースに手作業を加えて出来上がるたいへん繊細なレースです。 これはレースを織るための図案です。下絵とか図案でも、時としてアート以上のパッションを感じることがあります。 どれだけの工程をへてこの図案ができ、その後もまた、多くの作業の後にレースができあがることを想像してみます。どんな衣服、あるいは工芸品になるのだろうかと・・。 #
by reve-de-miyaco
| 2007-01-04 14:43
| The Love of Lace
ボビンレースはクッションの上に図案をのせ、ピンを打ち、そこへボビン(糸巻き)にまいた糸をひっかけて編んで(組んで)、透かし模様の柄ができあがる手編みレースのこと。 日本の組ひも(マクラメあみ)と同じ原理ですが、繊細で複雑な柄の場合は膨大な数のボビンをあやつらなければなりません。この本によると基本的でポピュラーなパターンで6ダースくらいのボビンが必要で、複雑なものは1000本以上と書かれています。(信じがたいほど?) そして、いまでは現存していない細い、細い麻糸が使われていました。今日の麻から紡がれる糸とはかなり太さに差があるようです。レース編みの仕事により、早くに視力の減退していった人たちもたくさんいたようです。 私の手元にあるいくつかのボビンレースの中から、特に大切に思っているものが上のリボンのようなデザインのレースです。これを求めたお店の方の説明によりますと「18世紀のダッチレース」だそうです。この場合のダッチとは、オランダ人のことではなく貴婦人という意味だそうです。いつ頃、どこで何のために作られたのか分かりませんが、優しく、愛らしく、気取りなく、そして気品あるこのボビンレースが大好きです。 上と左の写真のブラウスは同じもので、ボビンレースを使ったMIYACOの製品です。 上のブラウスは綿のリバーレース生地をベースに3種類の細いレースを組み合わせた総レースブラウス。胸元のボビンレース、衿の周りのタッチングレース、共に80年代に中国で製産されたハンドメイド。このボビンレースを製作するには100本以上のボビンを操らなければなりません。気の遠くなるような手仕事に感謝しながら優雅に装いたい贅沢なブラウスです。 ボビンレースはベルギーが有名ですが20世紀の初頭から中国・フィリピンでも製産されるようになりました。とても手間のかかる仕事なので、人件費の安いところでしか産業として成り立たなくなってきたからでしょう。 上の写真は手作りのボビンレースに変わって開発されたトーションレースの機械です。これはいくつものボビンが上下左右に動き、組み紐を編んでいくレース機です。 トーションレース(上と左のレース)の組織は手作りボビンレースとほとんど同じです。簡単なボビンレースなら機械生産のものと変わらない印象です。しかし複雑で繊細な18世紀から19世紀頃に作られたボビンレースを再現するのは不可能です。だから、アンティークレースのコレクションはかけがえのないものなのです。 #
by reve-de-miyaco
| 2007-01-03 14:35
| The Love of Lace
このページでは、いろいろなタッチングレースとヘアーピンレースを紹介しています。特に、タッチングレースは小さなアクセサリーや衿や袖口のふち飾り用レースの材料として掲載されています。左の図版のように、レースをアップでみると、軸となる糸に、また糸をからめて、形作っている様子がよくわかります。 一見なにげなく見える細いレースも、実際に作るのはとても時間がかかります。綺麗に揃ってで出来上がっているものが、手作りであるとは気づかれない方も多いでしょう。ひとつの柄(ひとつの花)を作るだけでも、いったい何度、指と手をからめなくてはいけないのでしょう。 2本の糸を指とシャトルを使ってからめていきます。シャトルとは、2枚の葉の形で出来ている器具で、中心に軸がありそこに糸の先を巻いて使います。色々な手芸をしている方でもタッチングレースを経験していない方は多いようです。他の編み物よりコツをつかむのが難しく、体(指)が覚えるのはちょっと、時間がかかるそうです。10cm編み進むのも根気がいりますし、さらに目を揃えるのはかなりの熟練を要します。 MIYACOではタッチングレースを使ってジレーやブラウスを作っています。いつでも注文できて手に入る、機械レースではないので、以前まとめて購入した手持ちの中から大切に使っています。このジレーはフランス製の綿チュールをベースに国内で刺繍をかけた綿チュールレースを本体に使い、衿は2種類の細巾レースをつなぎ、その端と本体になるヨーク(ケープ)部分の端にも、タッチングレースを使っています。 こちらのジレーはフランス製リバーレースを本体に使いヨーク(ケープ)部分の外まわりに少し巾の広い、タッチングレースを使っています。タッチングレースの魅力と、衿の端にツンツンとひげのように突き出たリバーレースの組み合わせがとても優しくかわいいジレーです。 左のジレー No.24129 color: 白 ・生成なり・黒 price: ¥17,000 MIYACOオリジナルブローチと合わせて ブローチ(シルバーとガーネット) No.83906 price: ¥11,000 #
by reve-de-miyaco
| 2007-01-02 14:35
| The Love of Lace
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